そして私は君に酔いしれる



「だぁかぁらー!そんなのすぐ慣れるって!」



慣れなかったから、ここまで続いてるんだけどね。



「そーいうイチャつき、よそでやって。ここ廊下だよ?恥ずかしいと思わないの?」



みなみちゃんが、耐えられなくなったのか2人に文句を言ってる。


まあ、気分は良くない。


「すまん。ほら、華乃も謝って」



「………ごめん」


こ、怖い。


そんなに睨みながらごめんって言われても謝られてる感じはしないなあ。


「行こ、みなみちゃん。あたしから絡んだもの。ごめんね、華乃ちゃん」


「そーだよ!まなかちゃんが蓮に話しかけたんじゃん!別に見せるためにやってないし!」


後ろから大きな声が聞こえる。


「あの子!蓮がいるからって!」


「みなみちゃん。ごめんねえ、あたしのせいで」



「まなかは悪くないでしょ!」



いや、あたしが悪いんだけど。


でも、そう言ってくれるみなみちゃんをありがたく思いながら。



2人にぺこりとお辞儀をしてから、逃げるように音楽室に入った。