それからしばらく会話をかさねたが、最後までお互い第二王子、第二王女と呼んでいた。

先に第二王女が部屋へ戻り、バルコニーは俺一人になる。

他のやつと違って良くも悪くも言葉を飾らない第二王女との会話はとても心地いいし、安心する。

もっと一緒にいたいと思ってしまう。

どうやら自分が思っていた以上に俺は、第二王女にハマっているようだ。

今度はアゼルって呼ばせよう。

「もっとお前を知りたい、ノエル」

そう呟き俺は、大広間へ戻っていった。









顔がにやけていると兄上にからかわれたのは、また別の話。