俺はあの日からエルこそがこの国の王にふさわしいと信じている。


「ゼノ」

「はい」

「エルのことを頼む」

「もちろんです」

エル、君が王となる時、俺は臣下として君に仕えよう。


「この命にかえても君を守るから」

そう呟いて俺はエルの髪に口づけた。