チュンチュン

「…ん…もう朝?」

小鳥の鳴き声で目を覚まし、顔を洗って鏡を見る。

鏡に映るのは、鼻の辺りまで前髪が伸びた不気味な少女。

こんな少女が北の大国、フェリシア王国の王女だなんて誰も思わないだろう。

そう、こんな不気味な容姿だが、私の名前はノエル·メア·フェリシア。
この大陸で大きな力を誇るフェリシア王国の第二王女だ。

第二王女ではあるが、周りからは落ちこぼれ王女と呼ばれている。

まぁ、その理由はすぐに分かるだろう。



コンコンッ