「…兄上」

「ノエル王女、弟が大変無礼をいたしました。お怒りはごもっともですが、私からきつく言っておきますので、許していただけませんか?」

「…はい、こちらこそ言いすぎました」

終わった…。これはご飯抜きかな…。

もちろん義母や国王陛下もお怒りだろうが、一番怖いのはゼノだ。

ゼノが怒るとご飯抜きの罰則がつく。

グッバイ私の夕食…

「では今日はこれで失礼いたしますね。また晩餐会やパレードでお会いしましょう。」

そう言って2人は退出していった。

扉が閉まるまで私は第二王子を睨み続けた。