むかしむかし、この世界が大きな戦争をしていた頃。とある大国にお姫様が生まれました。

お姫様はとても可愛らしく、国民みんなから愛されました。そしてお姫様も国民を愛していました。

そんなお姫様が14歳になった時、平和な大国にも戦争の影が忍び寄りました。

そして戦争のさなか、王様とお妃様が敵国に殺されてしまいました。

その事でさらに国は戦いに身を投じることになりました。

そんな国を救うため、今までたくさんの人々に守られてきたお姫様はその手に武器を持つことを決めました。愛する人々と国を守るために。

そして何年もの戦争を乗り越え、世界を平和に導いたお姫様は王になりました。

国王に即位したお姫様の周りには10人の騎士達がいました。その騎士たちはお姫様と共に戦場を駆け抜けた者達でした。

時が流れ、お姫様の最期を看取ったのは騎士達でした。そしてお姫様がこの世を去ると、騎士達も姿を消しました。

それ以降、この国では国王になる者には12人の騎士達が仕えるようになりました。

~フェリシア王国昔ばなし~