「全く……。お前達二人は何度言ったらわかるんだ?」


先生は、かなりイライラした口調であたし達を交互に睨む。


「ふあーい。すみませーん」


サクは全くもって反省していないような口調で答える。


そんな言い方、先生の神経を逆なでするだけだって……

とあたしは内心ヒヤヒヤする。



「なんでネクタイをつけてこないんだ?もう、失くしたって言い訳は通用しないからな。早く、新しい物を買いなさい。だいたい、お前らの態度はなぁ……」