「嵐だったな」
「これは台風レベル」
悠李くんと小雪ちゃんはどっとため息をつく。
「あれと二泊三日戦わないといけないなんて死ぬ。よく好きでい続けられるよね。愛華ちゃんのことは否定しないけど、周りと戦う覚悟があるのすごいと思う」
その言葉を小雪ちゃんに言われると何も言い返せない。
ちらりと悠李くんの顔を見ると小雪ちゃんと同じような顔をしている。
あの夏以降、二人の関係性が変わったとは言えなくて本人たちは幼なじみから友達になったって言ってたけれど僕にはその原理が一切分からない。
二人は周りの目と戦って耐えきれなくなって他人になったって言ってた。
覚悟…。
誰にどんなこと言われても好きでいる覚悟なんて僕には分からない。
だって好きって思いは周りがどうこうして止められるものじゃない。
そう思えるのは今まで僕が好きでいるだけでよかったから。
美織ちゃんから告白ってワードが出てぎくっとしたよ。
付き合うってなったら自分の気持ちだけじゃダメ。
そう思うと僕に覚悟なんかこれっぽちもない。
つ、つ、付き合う…。
おこがましいなんて分かってるよ。
あの愛華ちゃんだよ?
学年中が惚れるマドンナですよ!?
だけどさ、ちょっとぐらい期待しても自惚れてもいいよね?
その可能性が一ミリあったら、賭けたいって思いたいんだ。

