「今日は顧問がいないから自主練。同じ一年も休む人多いし、私も行かない。今決めた」
僕から目を逸らして独り言のようにつぶやく。
愛華ちゃんがいいのならいいんですけど。
部活している人たちの声が遠くから聞こえてきて、この校舎裏だけが別世界のように感じる。
いや、これ本当に別世界なのかも。
リアル?これ、現実!?
あ、ちゃんと頬つねったら痛い。
「何か話しなよ。私と話をしたくて来たんでしょ?」
「そういうわけでもない…」
いざ、この状況になったらどうすればいいのか分かんない。
いや、もうさ、心の中がリオのカーニバルなんよ。
サンバ踊りまくってんのよ。
「…何かしゃべって。ほら、おしゃべり得意なんでしょ?」
おしゃべりですか。
愛華ちゃんと話すことはちゃんとしなきゃって思いすぎて何も出てこない!
どないすればいいんだ!!

