【短】あなたが優しく笑うから、心が激しく波打った。


 友達っていう存在がよくわからない。だって私は……。



「ごめん。触れちゃいけない部分だった? 俺ってさ、本当にデリカシーなくて。いっつもヘマすんの」

「違う。大丈夫」

「そう?」

「うん、気にしないで」



 言いながら胸が痛む。こんな私に話しかけるなんて、本当に気まぐれもいいところ。
 でも、至は何も言わない。私に対して偏見がないみたい。



「案内、続ける」



 私が先に歩き出すと、彼は私の様子を気にする素振りはあるけれど何も言わない。

 デリカシーがないなんて嘘。
 至は優しくていい人。多分、誰にでも笑顔で近づくんだろうな。

 そう思ったら、何か胸が痛む。



「こっち。公園拠点にしたらわかりやすいよ」