友達っていう存在がよくわからない。だって私は……。
「ごめん。触れちゃいけない部分だった? 俺ってさ、本当にデリカシーなくて。いっつもヘマすんの」
「違う。大丈夫」
「そう?」
「うん、気にしないで」
言いながら胸が痛む。こんな私に話しかけるなんて、本当に気まぐれもいいところ。
でも、至は何も言わない。私に対して偏見がないみたい。
「案内、続ける」
私が先に歩き出すと、彼は私の様子を気にする素振りはあるけれど何も言わない。
デリカシーがないなんて嘘。
至は優しくていい人。多分、誰にでも笑顔で近づくんだろうな。
そう思ったら、何か胸が痛む。
「こっち。公園拠点にしたらわかりやすいよ」



