「ウチらマブダチ」

「マブダチって、ちょっと死語っぽくない?」

「うるさい。初日からあんたは空気乱すなよ。いじめるよ?」

「堂々といじめ宣言しないでよ」



 そんなやり取りが可笑しくなって、私は笑いを堪えられない。



「あ。ありすが笑った」

「よかった。話しかけた時、無表情だからロボットかと思った。それに……」



 あの日泣かせた委員長。今度は恥ずかしそうに俯いていた。恥ずかしそうと言うよりも、言いづらそう。
 そうか。わかった!



「目?」

「うん。あんまり綺麗だから、逆に怖かったというか、話しづらかったし」

「ごめんね。おじいちゃん、日本人じゃないから。綺麗なんて初めて言われた。ありがとう」

「嘘! カラコンじゃないの?」



 その驚きの声に女子たちが集まってきた。
 女子だけじゃない。男子まで私の目を見ようとしてる。