場所、変えよう... 俺は太陽の光から逃れるように、体を起こして立ち上がる。 あまり整備されてない河原だから、草が服にまとわりついている。 草を払いながら、自分の荷物に手を伸ばす。 ん? 一瞬、誰かの手に触れたような気がした。 「おい、どこ行くんだよ」 次に聞こえてきたのはそんな声だった。 目の前には数人の男が俺のかばんを持って立っている。 歳は俺と同じくらい...、いや、少し上くらいか 俺が言えたことじゃないけど、こんな昼間にこんなところにいるようなやつ、俺だったら関わりたくない。