こんなに鳴らされたら華蓮が起きちまうじゃねぇかよっ!!



苛立ちながら玄関へと向かう



『うるせぇよ!澪!!』



ずっとチャイムを鳴らし続けていた犯人なんて最初から分かっててそのまま玄関に出た



「………え、へへ」



わざとらしく声を出し笑ってスルーしようとする澪



いくらなんでも無理がある



『なんのようだよ』



折角華蓮が隣にいて幸せな朝を迎えたっていうのに…。



「そうそう!華蓮知らない?」



『…』



バリバリ知ってる。だって今俺ん家居るし。



『なんで…?』



「華蓮さ、今日誕生日なんだよね。だから皆でサプライズでお祝いしようと思ったんだけど、連絡取れないからさ…」