*If*…もし貴方と出逢わなければ…

『分かった』



アイツがいる部屋まで歩いた。……大体用事があるなら自分から部屋まで来いよ。いちいち面倒くさい…。



『失礼します』



「入れ」



『ご用件は』



「今日の夜から、俺の部屋に来い」



嫌な予感がした。…だけど、私に拒否権など無い



『………わかりました。では』



組長室を出るといつもの男が立っていた。



『毒龍の倉庫行ってもいいか?』



「何か用でも?」



『ちょっとな』



「……わかりました」



疑いの目を向けながらも了承してくれた



*毒龍倉庫*



『慧。』



「え?華蓮?なんで…?」



不思議そうな驚いたような顔をした慧