まあ、何が言いたいかというと‥‥‥‥
俺たちは元々裏の人間だった。
それが当たり前で普通だった。
けど、表の人間は違う。
俺たちの普通は異常になり、俺たちの異常は普通になる世界。
そんな平穏な奴らが組みならまだしも、裏の人間になるなんて‥‥‥‥。
「前代未聞です。
そんなに優秀なんですか?」
「優秀って言うか、俺のダチの子どもと俺の子ども?」
「「「はぁ!?」」」
俺のダチの子どもと俺の子ども!?
え!?
ちょっと待って。
確かにボスには子供がいるって聞いたことはある。
何度か奥さんも見た事あるし、奥さんからたまに息子さんの話を聞いたこともないこともないけど…‥‥。
たしか、小学生だったと思うんだけど!?
そもそも、自分の子どもを裏の人間にしようとしてるって、何考えてんのこの人!
「どうせいつかは関わらねぇといけねぇんだ。
早めに引き込んだ方がいいだろ。」
『だからって‥‥。』
「ボスのお子さんはともかく、ご友人のお子さんは引き込む必要はないのでは?」
秋雨の言葉に渋い顔をするボス。