ってことでいい?と首をかしげる澪は、とても恐ろしい。
何この子。
絶対に小学生なりたての子どもじゃないよね?
「いい?」
『あ‥‥うん。』
もう一度聞いてくる澪に反射的に答える。
すると澪はいつも通りに笑顔を見せる。
「それにしても‥‥なんで俺らが生きてるって分かった?」
自分についた血糊を落としている昭美さんは不思議そうに澪に問いかける。
未羽さんは気持ち悪い!と叫んでお風呂場に直行。
命を守るために仕込んだ血糊。
たしかに気持ち悪いだろうけど、雰囲気ぶち壊して風呂場に行かなくてもいいのでは……というツッコミをしたくなったのは俺だけではないと思いたい。
「んー、なんとなく?」
『「まじか‥‥」』
なんとなく‥‥。
なんだろう。
いろいろと突っ込みどころあるけど、きっと突っ込んだら負けな気がする。
「でも‥‥」
『「‥‥‥‥?」』
澪から笑顔が消える。