「おい、凜音ー。
もうちょっと綺麗にやれよ。」




暗い地下の一室。
深夜にはにつかない俺たち。

制服姿の俺と、幼なじみの壱条要。
中学校からの親友の荻原秋雨。





「要はマシだったぞ?」


『うるさいなぁ。
仕事はしたんだからいいじゃん。』


「何?今日はご機嫌ナナメ?」




秋雨が愚痴をこぼしてきて、要は可笑しそうにコーヒーを飲んでる。

あー。もう。
この澄ました感じがムカつく。

殴ってやろうか。
いや、やめとこう。

こっちが疲れるだけだ。




『それにしても、あいつのガキ共どうなんの?』


「他人の事気にすんの珍しいな。」





カップを机に置いて、驚いたようにこちらを向く要。