俺様王子が恋をした

周りの客もホッとしたような顔をしているように見えた。

まぁ一番ホッとしてんのは俺なんだけど。


俺も一応周りに頭下げてカウンターに戻った。
そしてさっきの彼女へお礼をする為近づいた。


「すみません、ありがとうございました。」

そう言うとニコッと笑って

「別に~。私がむかついただけ。
 てか、あんた本当はそんなキャラじゃないでしょ?
 あ、でも立場的にキレられないのか。」

あはははははと言って笑ってる。
きれーな顔してんのに案外男勝りな感じ。
でもどっかで見たことあるような顔だな・・・

「ねぇ、もしかして桜花高校の生徒?」

なんて聞かれてちょっと焦った。
店内が薄暗いから大丈夫だと思って
学校の制服のままネクタイだけ外して
代わりにエプロンをした状態で仕事をしている。

焦ったのが顔に出てたのか

「あ、大丈夫大丈夫。学校に
 言おうなんて思ってないから。
 私桜花高校の卒業生で、妹も通い始めたんだよね~」

え、まさか・・・

「西村・・・さんっすか?」

「そうそう!良く分かったね!
 似てる?私と真優華。」

やっぱあいつのねーちゃんか。

「はい・・・。笑った顔が少し。」

ふ~んと言って俺を上から下まで舐めるように見てきた。

「な、なんすか?」

「ねぇ、もしかしてさ、真優華が
 お弁当作った相手って君?」