俺様王子が恋をした

「・・か、・・ゆか」


ん・・・?


「真優華!起きろ!」

先輩・・・?
なんで・・・


「あーーーー!寝ちゃった!今何時!?」

やっばーい・・・。

「まだ三時。だけど午後の授業はこのまま
 サボり決定だな。」


はぁぁぁぁぁぁ~~~~
入学早々やっちゃった・・・
不良少女になっちゃう。
頭もそんな良くないのに・・・。

「私、今からでも戻ります!」

そう言って教室に戻ろうと
歩き出したら腕を捕まれ引っ張られてしまった。


「まだ一緒にいろよ。」

子犬のように、少し目を潤ませながら言われた。
これはもう断れない・・・


「・・・はい。」

それからの30分ほど何をするわけでもなく
話すこともなく、ただ時間だけがボーッと過ぎた。

会話が無いのに気まずくないこの感じ。
なんか落ち着く・・・。