俺様王子が恋をした

「おっす~!」

あ、健人君たち。

「「「おはよう!」」」

ん、なんか喋るの入学式以来?


「久しぶりに話してる?今。」

そう思ったことを素直に口にすると

「あ~、ほら、あれあったじゃん?
 彼女宣言。柊先輩の。
 あれ見たらちょっと話しかけづらくってさ~」

なんて健人君が遠慮気味に言ってきた。


「そんな事!全然ないから!てか、まだ彼女(仮)だし!
 私はみんなと普通に仲良くしたいし!」
うん、クラスメイトに柊先輩の事は関係ない。

「そっかよかった!」
洸太君がそう言い、表情が晴れた。
雄大君は相変わらず同じ顔だけど・・・


「話の途中で申し訳ないんだけど、
 美優ちゃんちょっと借りていい?」

その健人君の言葉に私とゆずちゃんは
お互い目を合わせて丸くした。

「うん。じゃあちょっと抜けるね~」
と、すーっと行ってしまった。

こ、これは

「「健人君は美優の事が好きなの!?」」

2人で洸太君と雄大君に聞いてみた。

「あー、あんまり言わない方がいいと
 思うけど、見てて分かるもんね?」
と、洸太君。

「一目ぼれらしいぞ。」
と、雄大君。