「お母さん、キッチン一緒にいい?」

料理中のお母さんに声をかけた。

「あら、いいけど久しぶりね。
 真優華が料理なんて。やっぱり朝真里菜が
 言ってたことは当たりかしら?」

ふふっと言って優雅に笑うお母さん。

「ち、違うよ!?
 め、命令されて仕方なく・・・」

「の割には顔、楽しそうよ?」

へ?

私、どんな顔してるの・・・

「瞬君の事好きだったときは、
 追いつこうって必死な感じだったけど
 今は柔らかいって言うか、真優華らしいわよ。」

なんて言われちゃうもんだから
お弁当を作りながら、柊先輩の事ばっかり
考えてしまった。