俺様王子が恋をした

下駄箱でローファーに履き替え
ゆっくり歩き出す。


「お前、甘いもん好きか?」


突然の俺の質問にも関わらず

「はい!とっても!」
なんて満面の笑みで言うもんだからつい

「ぷはっ」

思わず吹き出した。

隣では俺が何で笑ってるのか分からないのか
笑われてるのが恥ずかしいのか
顔を真っ赤にしながら、え?え?とオロオロしていた。

・・・かわいいな。抱きしめてぇ~
けど我慢だ。


「あんまりにも笑顔で返事するから
 本当に好きなんだなぁ~と思って。」

「あ、ちょっとばかにしてますか!?」

「してねーよ。焦って顔真っ赤にしてんのも
 かわいいと思っただけ。」

その言葉でさっき以上に顔を赤くしたまゆに
改めて手を差し伸べた。

「ほら、甘いもん食ってから帰るなら早くしろ。
 早くしねーとこのままお前んち直行だぞ。」