俺様王子が恋をした

【恭介】

放課後になり、約束通り真優華を迎えにきた。
相変わらず視線は向けられるけど
もう慣れた。
どこ行ってもこんな感じだからな。


「真優華」

窓際の席にいた愛しいやつを見つけ名前を呼ぶと
笑いながら俺のもとに向かってきた。


ドキっ

やべ、柄にもなく照れる。
好きな女が笑ってくれるだけでこんな
あったかい気持ちになるんだな。知らなかった。


「柊先輩?」

照れた顔を見られたくなくて
背けていたら覗きこまれた。

なんだこいつ。無意識かよ・・・。
喰いたくなる・・・。


「なんでもねーよ。帰るか。」
また朝と同じように手を繋ぐと
真優華が握り返してきた。

驚いて真優華の方を見ると何食わぬ顔して歩いてる。

なんで俺のが動揺してんだよ。
らしくねぇな・・・。