俺様王子が恋をした

そして学校に着くと


「瞬!はよ!」

「瞬君おはよ~!」

「おう!おはよ~!」

すごい、会う人みんな友達なんじゃないかって位の人に
声かけられてる。
やっぱ人気者だなぁ~・・・

「瞬君すごいね!みんな声かけてくね!」

すごいと思う反面ちょっと寂しい・・・

「そうでもねーよ?
 てか、どうした?暗い顔して」

「え?そんなことないよ!」

え、私、顔に出てた?

「せっかくの入学式だ!楽しめよ!高校生活。
 んで、なんかあったらお兄ちゃんを頼りなさい。
 昔からまゆは妹みたいだからな!」

ズキッ

・・・やっぱ変わんないか~



「うん!わかってる!ありがとう、おにーちゃん!」

って無理して笑ってみた。
本当は気付いてるんだ。瞬君が私の事、妹みたいにしか
思ってない事・・・。
それでもこの『好き』の気持ちは止める事が出来ない。