「柊だろ?」

え、知ってるの?


「昨日、まゆが出て行ったすぐあと、
 俺のところに来て、俺がもらうって宣言された。」


そうだったんだ・・・


「でも、俺が言えることじゃないのは
 わかってるけど、あいつは
 ・・・やめた方がいい。まゆの為に。」


「どうして?」


「あいつは、学校一モテる。
 俺様王子って陰で呼ばれてる。
 でも女遊びが激しいんだ。
 泣かされた子はたくさんいる。
 俺は、まゆをそんな中の1人にはしたくない・・・」


え、そうだったんだ・・・
女の子慣れしてそうな感じはしたけど
そこまでとは・・・

でも・・・


「大丈夫!知ってるから!」

それでもいいの。
瞬君を忘れさせてくれるなら誰でも・・・


「じゃあ、柊先輩待ってるから
 先に行くね!ばいばい!」