俺様王子が恋をした

しばらくして
先輩の方から少し体を離したので
私も一歩後ろへ下がった。

「まゆ?」

大好きな声に呼ばれ上を向く。
そこには今までで一番優しい顔をした先輩。

「何年かかるか分からないけど
 俺の気持ちはずっと変わらない。
 だから…約束をしよう?」

……約束?

考えていた私の左手の薬指に
ひんやりとした冷たい何かが当たった。

「西村真優華さん、
 俺が帰国したら絶対に幸せにするから
 結婚してくれませんか?」