俺様王子が恋をした

あれ以来は
健全なデートだけで
していないのに
どうしてなんだろう…。

そんなこんなで
ダラダラ話していると
いつの間にか恭介先輩が
私の元に来ていた。

「真優華、なんでそんな顔
 赤いんだよ?」

へ?

「こ、これは、その…」

言葉に詰まっていると

「まあいいや」

と言って私が頭に結んでいた
バンダナを器用にスルっと外していた。
体育祭の時はクラスTシャツを
同じ色のバンダナを見に着けるのがお決まりで
私も着けてたんだけど…。

……?

なんでとられたんだろう?

考えていると
今度は私の前に
先輩が着ていたクラスTシャツと
同じ色のバンダナが私に差し出された。