「うん、ごめん。
 でも俺は相手が真優華だから
 大丈夫だと思った。距離が離れても
 気持ちが離れることはない。
 俺は生涯、真優華しか愛せない。」

「守ってくれるなら、どうして
 留学なんてしちゃうんですか。
 先輩がいない間、私はどうすれば
 いいんですか…」

この言葉に黙り込んで
悲しい顔をした先輩。
その反応が面白くてつい

「…あはっ!」

吹き出してしまった。

「おい、何で笑うんだよ…」

「だって、私そんな事思ってませんもん。」

は?と先輩から小さく声が漏れた。

「私、先輩に守ってもらおうなんて
 思ってません。」

今度はもっと大きな声で
はぁ?と、

「どういう意味だよそれ…」