俺様王子が恋をした

【真優華】

どうして、あんな…

あの女の人可愛かったな…

やっぱり先輩の隣にいるのは
ああいう女の子がふさわしいんだよね…


「まゆ。」

頭上から優しい声がした。

「…瞬君。」

「やっぱりここにいた。
 まゆは昔から何かあると
 絶対この公園に来る。」

そうなのだ。辛い事とか嫌な事とかあると
この公園に来てボーっとするの。

そうすると落ち着くから。

「さすがだね、瞬君は。」

「だろ?幼馴染なめんなよ?」

そう言ってニカっと笑った。
この笑顔見ると私も元気になる気がするんだよね。

「ありがとう…」

「まゆ、まゆはさ柊が浮気とか
 するようなやつだと思うか?」

え?
それは…

「思わない…かな。」

思わないって言うよりも
思いたくないって言う方が正しいかも。