俺様王子が恋をした

「とにかく真優華に何かしたら
 お前のその自慢の顔なくなると思え。」

そう鋭い視線を送ったのにも
関わらず

「恭介なら何されても
 いいもーん」

とまた抱き着いてきた。

この時、俺はこいつが真優華が
廊下にいるのに気付いて
意図的に抱き着いてきたことに
気付けなかった。


ただこいつの精神面に呆れたのと
これからどうするかを
考えていて
すぐに身体を引き離す事が出来なかった。

その瞬間をたまたま真優華に
見られて勘違いされた。

こいつが直接何かする前に
俺自身が傷付けるなんて…