そんな事を考えてる間に真優華の家に着いた。

20分か・・・。
ちょっと早かったな。

なんて思っていると真優華とは違う家の扉が開いた。

それは市川だった。



「おう、なんか久し振りか?」

声をかけたのは俺の方。

「あ、あぁそうだな。」

あからさまに会いたくありませんでした
みたいな顔しやがってむかつく。

「俺、真優華とちゃんと付き合ってっから。
 もちろん真優華の気持ちは俺にある。」

そう言うと、ちょっと顔をしかめた。
けどすぐにヘラッと笑って

「あぁ、頼む。お前は泣かせないでやってくれ。」

気にくわねぇな、なんか。
ほんとはもっと言いたいことあるような顔してんのに。