「はぁ、はぁ」 全力疾走してきたせいで息が荒れる。 体育祭なため屋上に生徒はいない。 「私の馬鹿」 そう呟く。 今までの思い出が頭の中でいっぱいになる。 キスしてきたのも、優しく慰めてくれたのも。 ただの気まぐれなの? 声を出さず泣く私。 いつからこんなに弱くなったんだろう。