「梶村くんは彼女作らないの?」
「ええっ!?なんで!?」
帰り道に会話が止まってしまったので特に意味もなく聞いてみただけなのにすごくびっくりしてる。
可愛いなー。
「梶村くん顔も良いし性格も人懐っこくて友達いっぱいいるじゃない?だから彼女いたりするのかなって」
別に褒めたわけじゃないけど梶村くんはすごく照れてる。
愛嬌があるってこういう子のことだよね。
「全然いたことないよ!むしろ白井さんの方が可愛いし優しいし!彼氏とか……いないの?」
梶村くんのそういう所、私は良いなって思う。
でも私が可愛くて優しいのは違うからね。
「いないよー。こんな女誰も好きにならないよ」
「俺は好きだよ!」
「えっ?」
「あっ!!今のは…友達!!友達として好きだから!」
「あははびっくりさせないでよー!」
こんな良い男が私なんかを好きになるわけないよね。
