「ねえねえ、生田先生歩いてくるよっ!声かけちゃう?」 「えー、恥ずかしいよ〜!」 教習車まで向かう途中、いつものことだが、こういった声が絶えず聞こえてくる。 恥ずかしいと思うなら、その会話もやめてくれ…と思うのだが。 「せーのっ!しょーだせんせ〜っ!」 バカでかい声で名前を呼ばれる。 無視もできないので振り向けば… 「きゃ〜っ!こっち見た〜っ!!」 …アイドルかよ、俺は。