もう嫌だ、逃げ出したい。


そう思った時だった。


「花を大切にする心の、なにが悪いわけ?」


天使が、舞い降りた。


「る、琉季くん…」


藤野 琉季。学校の王子様が、現れたのだ。


安達さんたちの顔がひきつる。


「ふ、藤野くん…ち、ちがうの…これ、は」


「なにが?あんなひどいこと言って?」