(きっと、水も変えてもらってないんだろうな…)

そう思いながら、花瓶を手に取る。

水道のところへいき水を変えようとした、その時。


「あっれ~?関本さんじゃ~ん。何やってるのぉ~?」

同じクラスの安達さんたちに、見つかってしまった。


「ぇ、えと、お花のお水を変え…」
「あ~っ、これ!『要らない花』じゃん!きゃは、捨てよ捨てよ」


安達さんたちが、私から花を取り上げて、へし折ろうとした。


「や、やめ…」
「えっだってこれ、要らないじゃん。あ、もしかしてだけどぉ、自分と同じ立場に立たされた花に同情してんのぉ?あはっ、なぁにそれぇ~」