はつこい。

辿りついた先は、人のなかなか通らない西階段だった。

運よく誰かが通りかかったとしても、流石にこの輪の中に入り込む勇気は持たないだろう。

私を囲んでいる人数はざっと数えて15人くらいだろうか。

多い。人の数が多すぎる。

私はもう、ここから逃げる気は起きなかった。


少し身構えていると、安達さんが口を開く。

「調子に乗んないでよ、アンタ。」