パチーン‼︎

えっ?? あれれ??
思考が停止した。

確かなのは、右の頬が痛いということ。
痛みが分かるから思考は停止してないか。

「小春ちゃん、何するんだよ!」

あたしより先に幸大さんが声を荒げていた。

「こんな女、誰よ? 新しいセフレ?」

小春さんという女性が大きな瞳であたしを睨みながら、突拍子も無い事を聞く。

「あの...あたしは」

セフレでは無い事を否定しようとした、その時、幸大さんがいきなり肩を組んできた。

そして、こんな言葉が聞こえてきた。

「俺の彼女だよ。セフレじゃないから」

って。