ギクリ……。
ズバリ当てられてしまった。


恐る恐る、榛名くんの顔を見てみると、
それはもう、イタズラを企んでいるような笑みを浮かべていた。



「へー、1人怖いんだ?」

「うっ……」


たぶん、榛名くんは怖がっているわたしで遊ぼうとしているに違いない。
だって、顔がそう言ってるんだもん…!!



「僕はこのまま部屋に戻るけど。ひなは僕にどーしてほしい?」


ぜ、絶対わたしに一緒にいてって言わせるつもりなんだ…!

だって、言いなよって顔してるもん。



「い、イジワルしないでよ…っ」

「してないよ。ひながどーしたいか聞いてるだけじゃん」


「うっ、わかってるくせに…」

「ちゃんと言ってくれないとわかんない」


もう…!!
言うのを恥ずかしがっていても、らちがあかないので、ソファから立ち上がった。


そして、榛名くんの服の裾を握った。