「先生、盗撮された中には五十嵐先輩もいました!私は許せない!!盗撮されていたことが知れたらきっと梨乃先輩は…」
「それを私に言ったってどうしようもないじゃないですか。五十嵐さんがどうなったって私はどうしてあげることも出来ない」
「先輩は体を見られるのを嫌うんです!!なのに、なのに…」
「…はぁ、いい加減うるさいですよ。そりゃ、誰だって“やけど”なんか見られたくないでしょうね」
半ば呆れながらそういった渡部にゆっくりと口角を上げる。
無理矢理感は否めないが、そんなのどうだっていい。
「…先生、どうして五十嵐梨乃先輩の体にやけどをある事を知ってらっしゃるのですか?」
「っ!」

