「あー!!ぐちゃぐちゃになったじゃん」 慌てて、手櫛を通し元通りにする。 「バーカ、さっさと準備でもしてろ」 そういって奥の方に消えていく悠真の後姿を見つめ、思わず笑ってしまう。 なんだかんだ心配してくれてるのはすごく、すごく伝わってくる。 「ありがと」 小さくその後姿に呟くと冬華は再び準備を進めた。