「…脅されてたのか」
「さすが会長、せいかーい」
その言葉に一気に部屋の空気が重くなる。
聞いていて気分のいいものでもないだろう。
「これ以上は言えないけど、概要はこう。ある女子生徒は渡部からカメラを設置しないと秘密を暴露するぞと脅された。そして、カメラを設置しそのデータを先生に渡しに行く役目をしていた。今までのデータは家にあるだろうから家宅捜索でもすりゃあ証拠は出てくるでしょうよ。ただ、ここまで計画的にやっているため、証拠が薄い」
「だから、カマをかけようって?」
「さすが、悠真。大正解。っていうのが私の提案なんだけど、どうでしょう?」

