花と雫


「ありがと。どう、おかしくない?」

くるりと一周回ってみるとチカが微笑む。

「めっちゃ、似合ってんで!丈とかも問題ないみたいやな」

そうほめてくれるチカに少し嬉しくなる。

「ありがとう!これ持って帰っていいかな?」

「ええんちゃう?なんか言われたらうまいこと言っとくし」

「ありがとう!」

その言葉に安心し、もう一度部屋に戻った。
金谷あたりが起きていたらろくなことを言われかねなかった。

「あ、脱げないじゃん」

あげられないファスナーを当然、下ろせるはずもなく冬華はもう一度部屋を出た。

「ごめん、チカぁ脱がして」

そういって、顔を出せば