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「疲れたぁ」
入学式後、生徒会のソファにもたれかかりながらつぶやいた。
生徒会室には冬華とチカ、それから奥で何かをしている奏と潤がいた。
「お疲れさん、珈琲いる?」
にっこりと笑顔を向けるチカに頷いて、明日のことを考えた。
この学校は忙しないと思う。
入学式の翌日に歓迎祭を行うなんて生徒会は多忙すぎる。
パーティーはというと、理事長がどこかの会場を貸し切ってやるらしい。
要は舞踏会のようなものだ。
昨年冬華は休んでいた為、今回が初めての参加となる。
だから、よくわかっていなかったのだが、どうやらドレスが必要らしい。
さっき夏樹に教えてもらった。
そこでの生徒会の仕事は「皆さん今日は楽しんでくださいね」という挨拶だけなのだが、冬華にとっての問題はドレスだった。
昨年準備をしていなかったせいでドレスは持っていない。
それを用意しなければならないというのがまた難題なのだ。
「はい、ブラックであっとった?」
カチャリと冬華の前にコーヒーを置いたチカに少し驚いた。
「あってるけど、なんでわかったの?」

