花と雫


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チュンチュン

鳥の鳴く声が聞こえ、冬華は「んっ」と伸びをした。
カーテンの隙間から差し込む陽の光に二度を唆されるが流されるわけにもいかない。

冬華は起き上がり、洗面台に向かった。
顔を洗って、制服を着て、髪をとく。

胸まである黒髪がさらりと揺れた。
今日は入学式である。

生徒会の挨拶をしなければならないことを思い出して、少し憂鬱になった。
人の前に立つのはあまり好きではない。
面倒なことも好きじゃない。

冬華は昨夜のことを思いだした。

あれから、各自部屋の整理をして夕食をとった。
便利なことに22時までなら食堂も開いており、自由に食事することが出来る。
また寮は一階が食堂、二階が共有スペースとなっており、三階が個人部屋となっている。
また豪勢なことに四階には大浴場まで完備されている。

ただ、気を付けなければいけないのが、週ごとに男女の浴場が入れ替わるということだ。
まるで温泉である。