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「失礼しまーす」
またまた遅れて登場した冬華に彼らは同じ様に視線を向けた。
理事長室から速足で来たものの、彼らは随分と待っていたようだ。
机上に置かれた珈琲から湯気がたっておらず、その残量具合から暇を持て余していたことは明白である。
「おせーよブス!!」
最初に口を開いたのは金谷潤という金髪釣り目野郎だ。
まるで少女漫画のように、出合頭にブスを言ってくるやつが実在するとは驚きである。
「うるっさい金髪!!てか悠真!!私のことなんでおいってったの!?」
「あぁ“んだと!?」
後ろで喚く金谷を放置し、先ほどの怒りが舞い戻ってきた冬華は悠真に詰めよる。
が、軽く頭を小突かれた。
「それはいいから、みんなお前のこと待ってたんだ。言うことは?」
呆れたようにそういわれ、冬華ははっとし背筋をピンとさせた。
「遅れてごめんなさい。新崎冬華(しんざき とうか)です。よろしく」

