花と雫


散々な言われようをする夏樹に思わず笑ってしまった。
部屋にはみんなお揃いだが、何人かが固まっている。

「いやいや、冬華ちゃんだよ?」

その一言共に場が凍り付く。
あからさまに潤は「は?」と眉を寄せ、美穂は「えっ」と目をまんまる大きくする。

「えーっと、メイク、落としてこようか?」

固まってしまった空気の中で苦笑し、そう言えば「えぇ!!」と声が上がる。

「冬華ちゃん、やばい。めっちゃ綺麗だよ!!え、うわぁ、え、え」

バタバタッと走ってきて冬華の顔に手を添えた美穂が興奮した様子で目をキラキラさせる。
こちらからすれば美穂のほうが断然かわいいのだが。