朝早くから家を出たものの、移動時間に約2時間を要するため電車とバスを乗り継いで向かった。
自分が行くといったのだから迎えはいらない、という夏樹の意向によるものだ。
向こうの家を出たのがお昼ごろだったが、近くのカフェでランチして、ぶらぶらと帰っていればもう7時前になってしまっていた。
なんだかんだ言って楽しかったな、なんて思う。
チンッとエレベーターが止まり、共有スペースに向かう。
「ただいま」
「ただいまー」
先に入った夏樹に続くように入れば、中から声が聞こえる。
「おかえりー、夏樹どこいっ…え、何そのかわいい子!?」
「夏樹ぃ、女連れ込むとはいい度胸じゃねぇか」

