「あなたどこまでもお人よしね。大丈夫よ、私が伝えておきます」 「ありがとうございます。本日は大変お騒がせいたしました」 改めて深々と頭を下げると、真理子はふふっと柔らかに笑う。 「顔を上げてちょうだい。私は本当にあなたがお嫁さんとして紹介される日を楽しみにしてるわ」 それだけ言うと、真理子は立ち上がり外への出口を案内してくれた。