むわっとする程の熱気。
小さい振動に肩が揺れた。




「ーーーー次の停車駅は〇〇駅」



左隣はうつらうつらしているOLっぽいお姉さん。

一番隅っこの席でその役割を果たしているのか分からない冷房機械を見つめながらただ電車に揺られている私。

お姉さんこっちに寄りかかってきそうだな。疲れてるんだろな…って、ああ、暑い。

帰宅ラッシュはとうに過ぎているはずの21時過ぎの電車なのに満員電車なのは日本人が残業をこなしているという事実の表れなのか…


停車駅で電車が口を開くたびに新鮮な空気が入ってきている気がするけど、人の波でなかなか得られない事実。


まぁそれでも立ちはしないんだけど。